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娘を訪ねて〜In Paris 5日目 オペラ座へ
娘と別れて道に迷った私は、もうお店探しはやめて駅を探すことにしました。
とにかく危険を避けて大通りをひたすら歩きました。
段々とお店も少なくなってきて街の灯りが少なくなってきました。
オペラ座開演時刻まで残り少なくなってきて本当にどうしたらいいのか
途方に暮れてしまいました。

なんでこんなことになってしまったんだろう。
あの時私はお店探しを断念して娘と一緒にホテルに帰ればよかったの?
意地を張った罰なんだろうか。。。
ひとつのことに夢中になると時間を忘れてしまいがちな私。
それを娘はわかっていて開演までに間に合うように
ひとりでチケットを取りに戻る方がいいと思ったのだろう。
段々と自分の小ささが情けなくなってきました。


そんな時。。。前方に見覚えのあるシルエットが浮かび上がってきました。





あの青く点滅している光は。。。クリスマスツリー。
リュクサンブール宮殿のある公園の出口の衛兵さんが立っていた門です。
なんと私は逆方向へ戻っていました。


ここからは急いでUターン。とにかく真っすぐ戻ることにしました。
もう真冬の寒さなんか忘れています。汗をかきながら猛スピードで歩きました。
それでも時間は容赦なく刻々と過ぎていきます。
もう間に合わない。。。
確か開演時刻を過ぎると入場できないと娘が言っていました。
これはもう私の罰だから娘ひとりで観てきてもらおう。
そう思った時、
目の前にとんがり屋根の鐘楼のサンジェルマン・デ・プレ教会が現れました。
どうにか迷子からは救われました。
その時、時計を見ると開演時刻の7時でした。

娘にひとりでも観るよう電話をしようと
ポケットから携帯電話を取り出してみると
なんと。。。電池が切れています。
いつも娘と一緒だったので安心しきっていて
充電するのを忘れていました。

どうしたらいいの?地下鉄の駅も何処にあるかわからないし。。。
そう思った瞬間、目の前に地下鉄の駅の入り口が現れました。
もうとにかく乗るしかない。そう思って階段を下りて行きました。

地下鉄のパスは持っています。
改札口を通過して壁に貼ってある路線図を見てみました。
この線は4号線でSt.Germain des PresからOperaまでは
Reaumur Sebastopolという駅で3号線に乗り換えをしないと
ならないことがわかりました。
進行方向を間違えないように行先を注意深く確認しました。
スリに合わないようにできるだけ「私はパリっ子です」という顔をして
キョロキョロしないで平静を保ちました。

7駅目のReaumur Sebastopol駅で降り、会社帰りの人の波に乗って
3号線乗り場への看板を目印に私も早歩きでついて行きました。
目指すOpera行きの乗り場へはなかなか辿り着きませんでした。
今までの乗り換えとはちょっと違います。
長い通路では障害のある人がアコーディオンを弾いていたり
迷路のように階段を下りたりエスカレーターを昇ったり
本当にこれで大丈夫なのかと不安になりましたが
娘もこの通路をひとりで歩いたのだなと思い私も頑張ろうと思いました。

Reaumur Sebastopol駅からOperaまでは4駅です。
ひと駅ずつ窓から駅名を確認しながら
なんとかひとりでもOpera駅へ辿り着くことができました。

地上に出るとオペラ座の建物の前には思いもかけぬほどの黒山の人だかりです。
こんな大勢の中から娘を探さないとならないのかと又途方に暮れそうになりました。
階段を上がりながらふと上を見上げたとき、人ごみのど真ん中に
ちょうどスポットライトが当たっているかのように娘の姿を見つけることができました。
娘も私の姿をすぐわかり満面の笑み。探さなくてもすむなんて。。。なんと幸運。

「お母さん!よかったぁ。あれからすぐ電話したんだけど
 繋がらないから心配したよ。」

「電池切れてたのよ。
 迷子になっちゃうしもう間に合わないと思ってどうしようかと思った。」

「開演7時だと思ってたら7時半だったの。だから大丈夫。
 私も大変だったよ。だってホテルの鍵お母さんが持ってたの気が付いて
 電話したんだけど繋がらないし。仕方がないからフロントの人に頼んで
 開けてもらったの。フランス語で事情話すの苦労した(笑)
 もう始まるから急ごう。オペラ座なのに私たちGパンにダウンでもいいのかな。
 お母さん、スカーフ買っておいてよかったよね。」

席は2階の最前列だったので舞台も観客席もよく見渡せました。
私たちの後ろの席は毛皮を着た小さなフランス人のおばあ様たちでした。
背の大きな私が前では申し訳なく思いました。
娘も気を使っておばあ様たちに話しかけていました。
娘が訳してくれた言葉で私が嬉しかったことは
「お母さんには見えないわって。姉妹かと思ったって。」(笑)
幕の合間には荷物を見てあげました。
どうやらお酒を飲む場所があるようでした。


オペラ座の公演はバレエのRAYMONDAという題目でした。
好きではない人に嫁がなくてはならないヒロインが悶々として踊る姿。
嫌われ者の役者さんの迫力のある演技。
最後には愛する王子様が助けにきて戦いに勝ち二人は幸せに暮らします。
身体全身で華やかに美しくそして優雅に踊る姿が今でも目に焼き付いています。
これまで全くバレエに興味のない私でしたが
人々を魅了するバレエの真髄に触れることができた気がしました。



ここへ辿り着くまでの大変だったことが嘘のように
私たちはいつの間にか興奮していました。

娘はおばあ様たちと笑顔でハグをして別れました。
国は違えど芸術に感動する心は共通ですね。




2008年12月5日、パリ滞在5日目、無事終了です^^。





5DのISO感度機能拡張して3200で撮りました。







シャガールの天井画は娘が撮影。



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| *France | 15:32 | comments(4) | - |
コメント
あぁ、よかった・・・
無事に会えて、そしてオペラ座へたどり着けてよかったですね。
お二人ともハラハラドキドキした分、バレエは楽しめたのではないでしょうか?
おばあ様たちの、『姉妹かと思った』っていうごほうびまでついて、本当に良かったですね。
ん十年前の、新婚旅行で、同じような経験をした人がここにいます。
夫婦とも英語は話せなくて、ガイドブックの簡単な地図を頼りに動いたら、全然わからない場所へ出てしまって・・・
おまけに、近くのビルに何やら恐ろしいことが起こったみたいで、武装してライフルみたいなのを持っている警官?が、パーンとか撃ったりして・・・
慣れない状況の日本人は、周りの人たちがしゃがんでいるなか、呆然と立ちすくんでいました。
何とかそのあと無事にホテルにたどり着きましたが、saraさんの珍道中を読んでいて、ああ、そういえばこんなことがあったなと思い出しました。


| みやび | 2009/04/22 4:28 PM |
みやびさん、長文を読んで戴きありがとうございます。
本当にこの日のことは一生忘れないと思います。
海外でかなり恐ろしい場面に遭遇されたんですね。
みやびさんご夫婦の新婚珍道中を想像してしまいました。
お二人もハラハラドキドキした分きっと他のご褒美があったのではないでしょうか。
海外に旅するって素敵なことを想像しますが
結構大変ですよね。
私、当分外に出ない気がします(笑)
娘はギリシャに一人旅したと思ったら、今度はイタリアに行ってます。
帰ってくるまで心配ですよ。事件などに巻き込まれないといいのですけれど。




| sara | 2009/04/23 4:14 PM |
何とラッキーな。でも、地下鉄に乗っていても
自分が走りたくなりますよね、時間に間に合わないと
思うと。気持ちわかります。暑さだけでない、いやーな
汗がじとーって出て。無事に鑑賞できて何よりです。
チケットも高かったと思うし。娘さんもきっと、かなり
焦っていたと思いますよ。ケータイあるから大丈夫と
思っていたら、お母さんのチョンボじゃねぇ、あはは。
なんか、昨日の話みたいに読んでいたので、鮮明に
思い出されていたのでしょうね。お疲れ様でした。
| ぱぷりか | 2009/04/23 6:32 PM |
ぱぷりかさん、ドタバタ劇を読んでくださってありがとうございました。
断片的な思い出が文章にしてみることでストーリーとして鮮明に思い出されました(笑)
時間に間に合わないと思うと焦りますよね。
悪気はないのにどうしてこうなるの〜とじとーっと汗出ます。
チケット確かに高かったような。
でも日本で観劇するとかなりお高いのではないかと思って。
本場の雰囲気の中で観るのはお得感がありましたよ。
笑顔で迎えてくれたけれど娘もかなり焦ったでしょうね。
ホテルのキーも携帯も。最近聞いたんですけど
お母さん、怒らせちゃったと思っていたんですって。
ぱぷりかさんのブログっておもしろいですね。
変化にとんでいて。ネモフィラの妖精写真うっとりしました。
広田先生って鉄道写真家さんなんですか。
広角で電車を撮るって難しそうですね。
| sara | 2009/04/23 10:16 PM |
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